学習ロードマップ
CEFRで学ぶ、ゼロから世界へ
A1準備港からC1到達まで、5段階の航路。各段階のCan-do目標・高頻度語彙・学習法(第二言語習得論にもとづく)・対応試験を示します。上から順に進めば、迷わず前に進めます。
1A1 準備港 — 出港前のしたく
アルファベットと発音の基礎を固める段階。「読めない・聞き取れない」を「なんとなく分かる」に変えます。ここでの土台が、この先すべての航路の速度を決めます。
- Can-do目標
- 自己紹介ができる/簡単な挨拶・数字・日付が分かる/短い掲示や案内を読んで意味がつかめる
- 高頻度語彙
- 超高頻度語 500〜1,000語(日常の基本動詞・身の回りの名詞から)
- 推奨学習法
- 理解可能なインプット(i+1, Krashen)を毎日少量。フォニックスで文字と音を一致させ、カタカナ発音への依存を減らす。完璧な文法より「聞いて分かる」を優先。
- 対応試験
- 英検5級〜4級が目安。TOEIC/IELTS/TOEFLはまだ対象外。
- 1.1英語学習の始め方第二言語習得論にもとづく最短ルート。何から手をつけるかを最初に決める→
- 1.2やり直しは中学レベルから?つまずき診断と独学の順番。抜けている土台を先に埋める→
- 1.3英単語の覚え方のコツ間隔反復(スペーシング効果)で、超高頻度語から忘れにくく積む→
- 1.4前置詞 in/on/at の使い分け頻出フレーズごと覚えて、訳し方で迷う時間を減らす→
2A2 基礎航路 — 波に慣れる
短い文で日常のやりとりができるようになる段階。単語を1個ずつ覚えるのをやめ、「よく使う言い回し(チャンク)」で覚え始めます。
- Can-do目標
- 買い物・道案内・簡単な予定調整ができる/短いメールやメッセージが書ける/ゆっくりなら電話の要件が分かる
- 高頻度語彙
- 高頻度語 1,000〜2,000語(この範囲で日常会話の書き言葉・話し言葉の大部分をカバー)
- 推奨学習法
- チャンク学習(定型表現)を主役に、単語単体の暗記から卒業。シャドーイングを開始し、耳と口をつなぐ。SRS(間隔反復)で語彙・フレーズの定着を仕組み化する。
- 対応試験
- 英検3級が目安。TOEIC L&R は 225〜549 点のレンジ。
- 2.1冠詞 a/the の使い分け日本語に無い冠詞を、実用ルールで迷わず選べるようにする→
- 2.2英文法のやり直しつまずきやすい7つの型で「気づき」を作る。網羅より頻出から→
- 2.3旅行英会話フレーズ30選空港・ホテル・レストランの定型表現をチャンクで丸ごと覚える→
- 2.4TOEIC600点の勉強法初心者が最初の壁を超える学習ステップ。A2の到達点の測り方→
3B1 外洋へ — 自分の言葉で話す
テンプレートを離れ、自分の考えを自分の文で組み立てられるようになる段階。ここから「理解できる」から「伝えられる」への転換が始まります。
- Can-do目標
- 身近な話題について理由つきで意見が言える/旅行先で大半の場面に対応できる/友人・仕事相手と自然な会話が続く
- 高頻度語彙
- 高頻度語 2,000〜3,000語(日常会話カバー率はこの帯でほぼ頭打ちになり、以降は専門・場面語彙が伸びを作る)
- 推奨学習法
- アウトプット仮説(Swain)を強く意識:話す・書くタスクを毎回セットにする。音読・シャドーイングを高速化し、間隔反復で長文の中の語彙も回す。文法は「気づき」中心の短い解説+大量インプットで補強。
- 対応試験
- 英検準2級〜2級が目安。TOEIC L&R 550〜784点。IELTS 4.0〜5.0。
- 3.1英検2級のレベル(CEFR B1)合格1980点と文科省対照表のCSEスコアで、いまの現在地を測る→
- 3.2シャドーイングのやり方と効果SLA研究の根拠・教材選び・続け方。耳と口をつなぐ主力練習→
- 3.3リスニングの勉強法段階別トレーニングで「聞き取れない」を解消する→
- 3.4スピーキングの練習方法独学で「話す力」を伸ばす7つの具体策。アウトプットを毎回セットに→
4B2 寄港(実戦) — 現地で通じる
留学・仕事の現場に実際に「寄港」する段階。教室英語ではなく、初対面の相手・面接官・同僚に通じる英語を仕上げます。
- Can-do目標
- 面接や商談で自分の意見を筋道立てて説明できる/授業や会議の内容を要約できる/ネイティブ同士の会話にある程度ついていける
- 高頻度語彙
- 高頻度語 3,000〜5,000語+自分の専門分野の語彙(学業・職種に応じて選択的に拡張)
- 推奨学習法
- 実戦形式のアウトプット(模擬面接・プレゼン・ディスカッション)を中心に。理想のL2自己(Dörnyei)=「その国で働く/学ぶ自分」を具体的に描き、動機づけを出口(§6)に結びつける。
- 対応試験
- 英検準1級が目安。TOEIC L&R 785〜944点。IELTS 5.5〜6.5。TOEFL iBT 72点前後〜。多くの大学の入学基準はこの帯。
- 4.1TOEIC800点の勉強法・期間スコア別に必要な学習時間を逆算する。B2帯の実務基準→
- 4.2英検準1級の勉強法独学で受かる戦略と語彙の増やし方(合格2304点=文科省対照表のB2帯)→
- 4.3ビジネス英語メールのフレーズ集そのまま使える例文で、仕事で通じる書き方の型を作る→
- 4.4IELTS独学対策バンドスコアの仕組みと勉強法。留学出願の実戦準備→
5C1 到達 — プロフェッショナルとして
抽象的な議論・専門分野の文献・微妙なニュアンスまで扱える最終段階。ネイティブに近い自然さで、仕事や学業の第一線に立てるレベルです。
- Can-do目標
- 専門分野の文章を正確に読み書きできる/議論で反論・交渉ができる/ニュアンスや皮肉を含む会話が理解できる
- 高頻度語彙
- 高頻度語 5,000語以上+専門語彙。この段階からは量より「使い分けの精度」が伸びの中心。
- 推奨学習法
- 明示学習(文法・語法の精密な確認)と大量の暗示学習(多読・多聴)を併用。アウトプットは長文エッセイ・専門的なプレゼンへ。学習ペースは維持フェーズへ移行してよい。
- 対応試験
- 英検1級が目安。TOEIC L&R 945点以上。IELTS 7.0以上。TOEFL iBT 95点以上。難関大学院・専門職はこの帯を要求することが多い。
- 5.1TOEFL iBTの対策留学要件から逆算して独学を設計する。C1帯の出願基準→
- 5.2外資系転職に必要な英語力TOEICスコアを業界別に整理。出口(キャリア)から逆算する→
- 5.3海外リモートワークの英語力必要な水準と、働き方という出口の選び方→