留学・ワーホリ

留学費用相場|国別・期間別のリアルな目安(フィリピン/カナダ/オーストラリア/イギリス/マルタ)

空港のターミナルを行き交う旅行者たち
Matt Moloney (StockSnap, CC0)

結論

留学の費用は「どの国へ・どのくらいの期間」行くかで大きく変わり、単一の相場を示すことはできない。ただし、既に検証済みの主要な留学先・ワーキングホリデー先を横断すると、次のような目安が見えてくる。

  • フィリピン(セブ島):1ヶ月26万〜66万円程度(学費・寮・食費込み、航空券別)
  • イギリス:学費は1週間£100〜250が目安。渡航費別で1週間の総費用感20万〜30万円程度という報告もある
  • マルタ:学費+ホームステイで1週間7.5万〜11万円程度(渡航費別)
  • カナダ(ワーキングホリデー):ビザ申請費用の目安は約370カナダドル(生活費・渡航費は別途)
  • オーストラリア(ワーキングホリデー):1年間の総支出目安は約330万円(渡航・保険・ビザ・語学学校12週間・生活費込み)

この記事のポイント

- 留学費用は「学費」「滞在費」「渡航費・ビザ費用」「生活費」の4要素で決まり、国によって内訳の重さが変わる

- 短期の語学留学(1週間〜数週間)は「週あたり」、ワーキングホリデー(半年〜1年)は「総額」で見るのが実用的

- 期間だけで見ると、半年で100万〜250万円、1年で200万〜500万円が全体の目安(民間エージェント情報の集計)

- 国を決める前に「何のために・どのくらいの期間行くか」を先に固めると、費用の見積もりが一気に現実的になる

この記事は、留学費用を国別・期間別に横断比較するための入り口(ハブ)としてまとめている。まだ行き先を決めていない場合は、先に語学留学の基本|費用・ビザ・国選びの全体像で全体像をつかんでから読み進めるとわかりやすい。

費用を決める4つの要素

国が違っても、留学費用は基本的に同じ4要素の組み合わせで決まる。

  • 学費:語学学校の授業料。コースの強度(グループ/マンツーマン)や滞在週数で変わる。
  • 滞在費:ホームステイ・学生寮・シェアハウスなど、滞在形態で大きく変わる。
  • 渡航費・ビザ費用:航空券、ビザ申請費用、海外旅行保険。
  • 生活費:食費・交通費・娯楽費など、現地の物価水準に左右される。

このうち「学費」と「滞在費」がセットで請求される国(フィリピン・マルタなど)と、学費と滞在費を別々に手配する国(イギリスなど)があるため、比較する際は「何が込みの金額か」を必ず確認する必要がある。

国別の費用相場(一次情報つき比較)

短期の語学留学とワーキングホリデーでは費用の単位(週あたり/年間総額)が異なるため、それぞれの記事で検証済みの数値をそのまま並べている。詳しい内訳・ビザ手続きは各国の記事(「詳しく見る」)を参照してほしい。

目安の期間費用の目安ビザ就労可否
フィリピン(セブ島)1週間〜(4週間単位のパッケージが中心)1ヶ月26万〜66万円程度(学費・寮・食費込み、航空券別)30日以内はビザ不要。学校で学ぶ場合はSSP(特別就学許可証)が別途必須就労不可
イギリス1週間〜(短期)学費週£100〜250が目安。渡航費別で週20万〜30万円程度という報告も6ヶ月未満はStandard Visitor(無査証)、6〜11ヶ月はShort-term study visa就労不可(長期滞在はYouth Mobility Schemeが別枠)
マルタ1週間〜(短期)学費+ホームステイで週7.5万〜11万円程度(渡航費別、ハイシーズンは上昇)90日以内はシェンゲン協定により無査証。91日以上は長期学生ビザ就学開始から3ヶ月経過後、週20時間まで就労可
カナダ(ワーキングホリデー)入国後は原則12ヶ月ビザ申請費用の目安は約370カナダドル(生活費・渡航費・保険は別途)ワーキングホリデー(International Experience Canada・招待制)就労可(オープン就労許可証)
オーストラリア(ワーキングホリデー)初回は最長12ヶ月1年間の総支出目安は約330万円(渡航・保険・ビザ・語学学校12週間・生活費込み)ワーキングホリデービザ(Subclass 417)就労可(同一雇用主は原則6ヶ月まで)
表の数値は、各国記事の公開時点で一次情報(政府・大使館・移民局の公式サイト)と民間エージェント情報を突き合わせて検証したもの。為替・物価・制度は変動するため、渡航前に必ず最新の公式情報を確認してほしい。

フィリピン(セブ島)|コスパ重視の定番留学先

マンツーマン中心のカリキュラムが多く、初学者が短期間で費用を抑えて英語漬けの環境に入りたい場合に選ばれやすい。学費・滞在費・食費が一括請求されるスクールが多く、見積もりが立てやすいのも特徴。ビザは30日以内なら不要だが、語学学校で学ぶ場合はSSP(特別就学許可証)が別途必要になる点に注意したい。詳しくはセブ島留学を参照。

イギリス|老舗の語学留学先

歴史のある語学学校が多く、学習パス(CEFR)との接続がしやすいのが強み。学費と滞在費(ホームステイ手配料)は別々に計算されることが多く、渡航費・生活費まで含めるとフィリピン・マルタより総額は高くなりやすい。6ヶ月未満は無査証で滞在できる一方、6ヶ月以上は事前のビザ申請が必要になる。詳しくはイギリス語学留学|費用相場とおすすめ校の選び方を参照。

マルタ|EU圏の穴場留学先

地中海に浮かぶ英語公用語の島国で、イギリスより費用を抑えつつヨーロッパを拠点に旅行もしやすい立地が魅力。学費・ホームステイともに週単位の相場が公開されており、日本語の情報がまだ少ない分、比較検討の余地が大きい。90日以内はシェンゲン協定により無査証で滞在できる。詳しくはマルタ留学|費用相場と地中海の英語圏で学ぶメリットを参照。

カナダ|働きながら学べるワーキングホリデー

ワーキングホリデー(International Experience Canada)は招待制で、ビザ申請費用そのものは約370カナダドルと安いが、現地の生活費・渡航費・保険は別途必要になる。オープン就労許可証で様々な職種に就労できるため、「学びながら現地で稼ぐ」前提で総費用を組み立てるのが現実的だ。詳しくはカナダワーキングホリデーを参照。

オーストラリア|就労と両立しやすいワーキングホリデー

ワーキングホリデービザ(Subclass 417)を使い、語学学校12週間+渡航・保険・ビザ費用+生活費まで含めた1年間の総支出目安は約330万円。現地就労による収入を踏まえると実質負担はこれより小さくなる場合が多い。同一雇用主のもとでは原則6ヶ月までの就労制限がある点は事前に把握しておきたい。詳しくはオーストラリアワーキングホリデーを参照。

期間別の費用目安(国を問わない一般値)

「まず期間の感覚をつかみたい」という場合は、国別の内訳よりも期間別の総額目安が参考になる。社会人の留学費用大学生の休学留学の2記事は、対象読者(社会人/大学生)が異なるにもかかわらず、独立して集計した結果がほぼ同じ範囲に収まっている。

  • 半年間:100万〜250万円程度
  • 1年間:200万〜500万円程度

この範囲はいずれも民間の留学エージェント・比較サイトの情報を集計した目安であり、公式統計ではない。行き先の物価水準によって差が非常に大きいため、まず国を2〜3個に絞ってから、個別に見積もりを取るのが現実的な進め方になる。

どの国を選ぶか迷ったら

費用だけで国を決めると、目的(英語力の向上/異文化体験/就労経験)とのミスマッチが起きやすい。予算・没入度・ワーホリとの接続・情報の入手しやすさという4つの軸で整理した語学留学おすすめの国|初心者向け目的別の選び方も合わせて読むと、費用と目的の両方から候補を絞り込める。

留学後のキャリアとの接続

留学は「行って終わり」ではなく、帰国後・現地でのキャリアにどうつなげるかまで含めて計画すると費用対効果が上がる。ワーキングホリデーの経験を現地就職につなげたい場合はワーホリ後の海外就職はどこまで現実的か、社会人が退職・休職を検討する場合の資金計画は社会人の留学費用はいくら?、大学生が卒業を延ばしてでも行く価値があるかは大学生の休学留学を参照してほしい。

よくある質問

Q. 一番安く留学できる国はどこですか? A. 検証済みの国の中では、フィリピン(セブ島)が1ヶ月26万〜66万円程度と最も費用を抑えやすい。マルタも週7.5万〜11万円程度とヨーロッパの中では比較的安い部類に入る。ただし「安さ」だけでなく、目的(英語力/異文化体験/就労経験)との相性も合わせて検討するとよい。

Q. ワーキングホリデーは学費留学よりお得ですか? A. ワーキングホリデーは現地で就労できる分、収入を踏まえた実質負担は小さくなりやすいが、ビザ申請費用自体は渡航費・生活費・保険と別立てで、渡航前に見積もる総額(初期費用)は語学留学の短期プランより大きくなることが多い。「学ぶこと」が目的か「働きながら滞在すること」が目的かで、比較の軸を分けて考える必要がある。

Q. 為替レートが変わったら費用はどのくらい変動しますか? A. 記事内の外貨建て費用(カナダドル・豪ドル・ポンド・ユーロ)は為替の影響を直接受ける。渡航のタイミングで最新レートに換算し直すこと、そして公式サイトのビザ申請費用は改定されることがあるため、渡航直前に必ず公式情報を確認することをおすすめする。

ワーホリ制度そのものの対象国・年齢制限・仕組みを詳しく知りたい場合は、ワーホリとは|対象32カ国・年齢制限・費用をわかりやすく解説も参考になる。

出典・注記

本記事の国別費用・ビザ情報は、各国記事の公開時点で検証した一次情報(政府・大使館・移民局公式サイト)と民間エージェント情報の集計にもとづく。期間別の一般値(半年100万〜250万円・1年200万〜500万円)は、社会人・大学生それぞれを対象にした2つの記事が独立に集計した結果であり、公式統計ではない。為替・物価・ビザ制度は変動するため、正確な費用と最新の要件は必ず各国公式サイト・留学エージェントに個別確認してほしい。本記事は情報提供を目的としたものであり、特定のエージェント・学校を推奨するものではない。

Sources

  1. Visa-Free Entry for Temporary Visits(フィリピン大使館 東京・公式)
  2. Who can participate in International Experience Canada?(IRCC公式ヘルプセンター)
  3. Working Holiday Visa (417/462): Overview(オーストラリア内務省公式)
  4. Study English in the UK (Short-term study visa): Overview - GOV.UK
  5. Identità - Government of Malta(マルタ政府公式・ビザ情報)

FAQ

一番安く留学できる国はどこですか?
検証済みの国の中では、フィリピン(セブ島)が1ヶ月26万〜66万円程度と最も費用を抑えやすい。マルタも週7.5万〜11万円程度とヨーロッパの中では比較的安い部類に入る。ただし「安さ」だけでなく、目的(英語力/異文化体験/就労経験)との相性も合わせて検討するとよい。
ワーキングホリデーは学費留学よりお得ですか?
ワーキングホリデーは現地で就労できる分、収入を踏まえた実質負担は小さくなりやすいが、ビザ申請費用自体は渡航費・生活費・保険と別立てで、渡航前に見積もる総額(初期費用)は語学留学の短期プランより大きくなることが多い。「学ぶこと」が目的か「働きながら滞在すること」が目的かで、比較の軸を分けて考える必要がある。
為替レートが変わったら費用はどのくらい変動しますか?
記事内の外貨建て費用(カナダドル・豪ドル・ポンド・ユーロ)は為替の影響を直接受ける。渡航のタイミングで最新レートに換算し直すこと、そして公式サイトのビザ申請費用は改定されることがあるため、渡航直前に必ず公式情報を確認することをおすすめする。
TOBIRA編集部
  • TOEIC/英検指導経験
  • 留学カウンセリング経験
  • 第二言語習得論(SLA)にもとづく編集方針

第二言語習得論(SLA)にもとづく学習設計と、留学・海外就職の一次情報検証を編集方針とする編集部。

本記事は教育目的の情報提供であり、ビザ・移民・法律に関する助言ではありません。手数料・ビザ制度・日程は変わるため、行動前に必ず記事内の公式リンクでご確認ください。