留学・ワーホリ
ペルー留学|クスコでスペイン語を学ぶ費用・ビザ・治安の基本

結論
ペルーのクスコは、世界遺産マチュピチュへの拠点として観光需要が厚く、語学学校も集積するスペイン語留学地です。90日以内の観光目的の滞在であればビザは不要ですが、就学目的で滞在する場合は学生ビザの取得が必要という公的な案内もあり、期間・目的によって扱いが分かれます。治安については、外務省海外安全ホームページ上で首都リマとクスコ市街地・マチュピチュを含む主要観光地は「レベル1:十分注意してください」とされる一方、クスコ州の一部山岳地域や国境地帯は「レベル3:渡航は止めてください」の対象になっており、「ペルー全体が同じ危険度」ではない点をまず押さえておく必要があります。
この記事のポイント
- 治安レベルは地域で大きく異なる。首都リマとクスコ中心部・マチュピチュは外務省「レベル1:十分注意」だが、クスコ州の一部山岳地域(コンベンシオン郡の一部)は「レベル3:渡航中止勧告」の対象(2026年3月31日時点)
- 90日以内の観光目的の滞在はビザ不要。ただし就学目的の滞在には学生ビザが必要というのがJASSOの公式案内で、短期の語学学校通学がどちらの扱いになるかは学校側の判断も関わる
- クスコの語学学校Wiracocha Spanish Schoolの2026年公式料金では、20時間グループコースが週US$145、ホームステイ込みで週US$300が一例
- 主要観光地では拳銃を使った強盗やスリ・ひったくりが頻発していると外務省が報告しており、タクシーは流しでなく配車アプリ・無線タクシーを使うことが防犯対策として案内されている
なぜクスコが選ばれるのか
クスコは標高約3,400mの高地にあるインカ帝国の旧首都で、マチュピチュ遺跡への拠点都市として世界中から旅行者・留学生が集まります。旧市街には語学学校が集積しており、観光と語学学習を組み合わせやすいのが最大の魅力です。中南米のスペイン語留学先としてはメキシコが定番として語られることが多い一方、クスコは「学びながら世界遺産にアクセスできる」という点で独自の立ち位置を持ちます。ただし標高が高いため、到着直後は高山病(頭痛・倦怠感など)に注意し、無理のない日程を組むことも留学準備の一部です。
費用の目安(2026年7月時点で確認できた実例)
現地の語学学校Wiracocha Spanish School(クスコ旧市街サンブラス地区)の公式サイトによると、2026年の料金は次のとおりです(入学金なし、教材費込み)。
- 20時間グループコース:週US$145
- 20時間マンツーマンコース:週US$220
- ホームステイ(同校紹介):週US$165
- 学生用アパート:週US$95
- 20時間グループコース+ホームステイ:週US$300
- 20時間マンツーマンコース+ホームステイ:週US$370
2026年7月17日時点の為替レートはおおむね1米ドル=162円前後で推移しており、単純計算では20時間グループコース+ホームステイの週US$300はおよそ4.9万円前後に相当します(レートは変動するため目安)。学校によって料金・カリキュラムにはかなり幅があるため、複数校を比較したうえで、必ず各校の最新の公式料金ページで確認してください。
ビザの考え方
外務省海外安全ホームページ「ペルー 安全対策基礎データ」は、「ペルーでの滞在期間が継続して90日を超えない観光目的の入国の場合は、事前に査証(VISA)を取得する必要はありません」と案内しています。一方、日本学生支援機構(JASSO)の留学ガイドは「就学目的でペルーに滞在する場合、学生ビザが必要です。申請は領事館ではなく、ペルー本国の移民局にて行います」と明記しています。
短期の語学学校通学がどちらの扱いになるかは要確認
「90日以内は観光目的ならビザ不要」という一般ルールと、「就学目的は学生ビザが必要」というJASSOの案内は、短期の語学学校通学(数週間〜数ヶ月)がどちらに当たるかで解釈が分かれ得ます。渡航目的・期間が固まったら、通学予定の学校と在日ペルー総領事館の双方に最新の要件を必ず確認してください。パスポートの残存有効期間は入国時点で6ヶ月以上必要です。
なお、この記事では学生ビザ取得時の就労可否について確証のある一次情報を確認できなかったため、断定的な記載は避けています。就労を伴う滞在を検討する場合は、在京ペルー共和国総領事館に個別に確認してください。
治安:外務省の危険情報を地域で分けて確認する
ペルーの治安情報でもっとも重要なのは、「国全体で一律の危険度」ではなく、地域によって危険レベルが大きく異なるという点です。外務省海外安全ホームページの危険情報(2026年3月31日時点)によると、次のように区分されています。
- レベル3(渡航は止めてください):フニン州の一部地域(ワンカヨ郡・コンセプシオン郡の一部・サティポ郡)、ワンカベリカ州タヤカハ郡・チュルカンパ郡、アヤクチョ州ワンタ郡・ラ・マル郡、クスコ州コンベンシオン郡の一部地域、コロンビアとの国境地帯(ロレト州プトゥマヨ郡)
- レベル2(不要不急の渡航は止めてください):コロンビア・ブラジルとの国境地帯(ロレト州マリスカル・ラモン・カスティーヤ郡)、アマソナス州コンドル山脈のエクアドル国境
- レベル1(十分注意してください):上記以外の地域——首都リマ市、カヤオ憲法特別市を含む、クスコ市街地やマチュピチュなど主要観光地はこのレベルに該当
つまり、語学学校が集まるクスコの市街地やマチュピチュ観光そのものはレベル1(十分注意)の対象であり、レベル3の対象はクスコ州の一部山岳地域(コンベンシオン郡の一部)に限られます。ただし外務省は、リマ市・カヤオや一部山間部・国境地帯、ラ・リベルタ州の一部で非常事態宣言が発出されており「情勢は依然として流動的」であること、抗議活動(デモ・ストライキ)が突発的に発生し道路・空港が封鎖される可能性、特にマチュピチュへの交通手段が鉄道しかないため運休時に現地で立ち往生するリスクがあることも注意点として挙げています。
犯罪面では、外務省は2024年のペルー国内の犯罪統計として、殺人5,163件(前年比4.6%増)、強盗・窃盗256,654件(前年比9.9%減)、強姦23,689件(前年比1.6%増)、詐欺・横領33,243件(前年比24.3%増)と発表しており、「犯罪発生率は全般的に増加している」としています。特にリマ・クスコ・マチュピチュ・ナスカ・プーノ・イカ・アレキパ・トルヒーヨなど主要観光地では、外国人旅行者を標的にした拳銃使用の強盗、スリ・ひったくり・置き引きが頻発していると報告されています。実際に大使館へ届けられた被害例には、流しのタクシーで人気のない場所に連れて行かれ金品を奪われるケース、マチュピチュ観光中に現地ガイドへ預けた荷物が盗まれるケース、満員バス車内でのスリ被害などが挙げられています。
外務省が案内する主な防犯対策
- タクシーは流し(路上で拾う)ではなく、宿泊施設手配の無線タクシーか信頼できる配車アプリを利用する
- 深夜・早朝の単独外出、人気のない路地裏や遺跡での単独行動を避ける
- 屋外で財布から現金を出す、携帯電話を見えるところに携帯する、路上でパソコンなど電子機器を使うといった「犯罪を誘発する行為」を避ける
- レストラン・バス・空港などでは貴重品から目を離さない
これらは2026年3月時点の外務省の案内内容の要約です。訪問前には必ず外務省海外安全ホームページで最新の危険情報を直接確認してください。
出発前に固めておきたいこと
クスコは標高が高く、到着直後の体調管理も留学準備の一部です。語学面では、渡航前にDELE A2〜B1相当の基礎(動詞活用・基本語彙・道を尋ねる/助けを求める表現)を固めておくと、緊急時の対応や現地生活の負荷が大きく下がります。動詞活用の覚え方やスペイン語勉強の始め方で基礎を固め、DELE A2はどのくらいのレベル?で目安を確認してから渡航先・時期を最終決定するのがおすすめです。中南米の他の留学先と比較したい場合はグアテマラ留学|アンティグアの費用相場とビザの基本も参考になります。
よくある質問
Q. クスコやマチュピチュへの留学・観光は危険ですか? A. 外務省海外安全ホームページでは、クスコ市街地やマチュピチュを含む主要観光地は「レベル1:十分注意してください」に区分されています(2026年3月31日時点)。「危険だから行けない」わけではありませんが、クスコ州の一部山岳地域は「レベル3:渡航中止勧告」の対象になっているため、訪問前に外務省の地図で該当地域を必ず確認してください。また主要観光地では外国人を狙った強盗・スリが頻発していると報告されており、タクシーの選び方や貴重品の管理など基本的な防犯対策は徹底する必要があります。
Q. 短期の語学留学ならビザは不要ですか? A. 「90日以内の観光目的の入国」はビザが不要というのが外務省の案内です。一方でJASSOの留学ガイドは、就学目的の滞在には学生ビザが必要と明記しています。数週間〜数ヶ月の語学学校通学がどちらの扱いになるかは学校側の判断も関わるため、渡航目的・期間が固まったら学校と在日ペルー総領事館の両方に確認してください。
Q. 費用はどれくらいかかりますか? A. クスコの語学学校Wiracocha Spanish Schoolの2026年公式料金では、20時間グループコースが週US$145、ホームステイ込みで週US$300が一例です。学校によって料金・内容の幅が大きいため、必ず各校の公式サイトで最新料金を確認してください。
出典
- 外務省 海外安全ホームページ「ペルー 安全対策基礎データ」(更新日2026年3月2日)
- 外務省 海外安全ホームページ「ペルー 危険・スポット・広域情報」(危険情報 2026年3月31日)
- 日本学生支援機構(JASSO)「ペルー 留学ガイド」(2020年7月1日更新)
- Wiracocha Spanish School「Price list」(2026年、2026年7月17日に確認)
Sources
FAQ
- クスコやマチュピチュへの留学・観光は危険ですか?
- 外務省海外安全ホームページでは、クスコ市街地やマチュピチュを含む主要観光地は「レベル1:十分注意してください」に区分されています(2026年3月31日時点)。ただしクスコ州の一部山岳地域は「レベル3:渡航中止勧告」の対象になっているため、訪問前に外務省の地図で該当地域を必ず確認してください。主要観光地では外国人を狙った強盗・スリが頻発していると報告されており、タクシーの選び方や貴重品の管理など基本的な防犯対策は徹底する必要があります。
- 短期の語学留学ならビザは不要ですか?
- 「90日以内の観光目的の入国」はビザが不要というのが外務省の案内です。一方でJASSOの留学ガイドは、就学目的の滞在には学生ビザが必要と明記しています。数週間〜数ヶ月の語学学校通学がどちらの扱いになるかは学校側の判断も関わるため、渡航目的・期間が固まったら学校と在日ペルー総領事館の両方に確認してください。
- 費用はどれくらいかかりますか?
- クスコの語学学校Wiracocha Spanish Schoolの2026年公式料金では、20時間グループコースが週US$145、ホームステイ込みで週US$300が一例です。学校によって料金・内容の幅が大きいため、必ず各校の公式サイトで最新料金を確認してください。
本記事は教育目的の情報提供であり、ビザ・移民・法律に関する助言ではありません。手数料・ビザ制度・日程は変わるため、行動前に必ず記事内の公式リンクでご確認ください。