留学・ワーホリ
コスタリカ留学|治安と費用をエレディアの学校実例と外務省データで確認
結論
コスタリカは、外務省海外安全ホームページの危険情報(2025年2月10日付、2026年7月22日確認時点で最新)に「レベル2:不要不急の渡航中止」「レベル3:渡航中止勧告」の指定地域が一つも無く、全域が最大でも「レベル1:十分注意してください」にとどまるという点で、近隣国(グアテマラ・コロンビア・ペルーなど、いずれも国内に一部レベル2・3地域を持つ)とは一線を画す。「治安の良い中米の穴場」という評価は、この危険レベルの区分に関しては成り立つ。一方で、2024年の殺人事件数は880件と統計史上2番目に多い水準を記録しており、麻薬組織関連の事件も増加傾向にある。「危険レベルの地域差が小さい国」であることと「犯罪が少ない国」であることは同じではない、という2つの事実を分けて理解しておく必要がある。語学学校としては、サンホセ近郊エレディアのIntercultura Costa Ricaが2026年公式料金で20時間グループコース週US$280〜330を提示している。
この記事のポイント
- 危険情報(2025年2月10日付)でコスタリカ全域に付いているのは「レベル1:十分注意」のみ。国内にレベル2・3の指定地域は無い(2026年7月22日確認時点)
- ただし2024年の殺人事件数は880件(2023年の905件=過去最多に次ぐ過去2番目)。麻薬組織間の抗争や報復による事件が増加傾向
- サンホセ市中心部の歩行者天国・中央市場周辺や、有名観光地(マヌエルアントニオ、モンテベルデ等)でも強盗・スリの被害が報告されている
- エレディアの語学学校Intercultura Costa Rica(1993年創立、コスタリカで唯一UN Global Compact認定)の2026年公式料金は20時間グループコース週US$280(5週目以降)〜US$330(1〜4週目)
- 日本人は180日以内の観光・短期出張目的の滞在なら査証免除協定によりビザ不要
なぜコスタリカが「穴場」と言われるのか
中米の語学留学先としてはグアテマラのアンティグアが格安留学地としてよく知られる一方、コスタリカは軍隊を持たない国として知られ、中米の中では政治的な安定度が比較的高いとされてきた。外務省海外安全ホームページの基礎データ(更新日2025年5月13日)も「コスタリカは一般的に中南米地域の中では政治・治安ともに安定した国と見られてきました」としつつ、1990年代以降は不法滞在者の増加や組織犯罪グループの流入などにより治安の悪化が進んでいると説明している。「安定した国」という評価と「治安が完全に良好」という評価はイコールではないという前提のうえで、他の中米・南米諸国と比べたときの危険情報のレベル区分(後述)が、コスタリカが留学先として語られる際の「穴場」評価の実質的な根拠になっている。
語学学校の費用(Intercultura Costa Rica、エレディア校)
サンホセ近郊の大学都市エレディアにあるIntercultura Costa Ricaは1993年創立、コスタリカで唯一UN Global Compact(国連グローバル・コンパクト)に認定された語学学校。公式サイトで確認できた2026年料金は次のとおり。
- 20時間グループコース(成人):週US$330(1〜4週目)、週US$280(5週目以降)
- キッズ・ティーン向け(8〜17歳):週US$345
- マンツーマンレッスン:1時間US$32、オンラインは1時間US$30
- ホームステイ(標準・個室・朝夕食付):週US$225
- ホームステイ(アップグレード・個室バス付・3食付):週US$295
- 学生用アパート:1泊US$44(1ベッドルーム)〜US$54(2ベッドルーム)
- 4月・8〜11月の「グリーンシーズン」はグループコースが15%オフ
2026年7月時点の為替レート(1米ドル≈163円)で換算すると、20時間グループコース+標準ホームステイの週US$330+US$225=US$555はおよそ9万500円(週あたり)に相当する(レートは変動するため目安)。学校によって料金・内容には幅があるため、必ず公式サイトで最新料金を確認してほしい。
ビザの考え方
外務省海外安全ホームページの基礎データによれば、コスタリカと日本の間には査証免除協定が締結されており、滞在期間180日以内の観光や短期出張者の査証は免除される。ただしコスタリカは中米において入国管理・通関手続きが厳しい国とされ、出国用の航空券や国際バス切符を所持していないと入国を拒否される場合がある。査証なしで入国した後に別の滞在資格へ変更する場合は、移民局への滞在資格変更申請が必要。長期居住資格(レシデンシア等)の取得を予定している場合は、駐日コスタリカ大使館に必要書類を確認する必要がある。90日を超える語学留学がどの滞在資格に該当するかは、渡航が具体化した時点で個別に確認してほしい。
治安:外務省の危険情報とエリア別の実態
外務省海外安全ホームページの危険情報(2025年2月10日付)によると、コスタリカの危険レベルは次のとおり区分されている。
- レベル1(十分注意してください・継続):サンホセ州サンホセ市、同州ゴイコエチェア市、同州アラフエリータ市、同州デサンパラドス市、リモン州リモン市、プンタレナス州プンタレナス市
- レベル1(十分注意してください・新規):リモン州(リモン市を除く)、プンタレナス州(プンタレナス市を除く)=両州とも州全域がレベル1に指定
エレディア州は、2026年7月22日確認時点の危険情報において、上記のいずれのレベル指定地域としても名指しされていない。語学学校が集まるエレディア市そのものが「情報なし=レベル指定対象外」なのか、単に列挙から漏れているだけなのかはこの一次情報からは判断できないため、渡航前には必ず外務省の最新の地図で確認してほしい。
外務省は基礎データで「2024年の殺人事件数は880件と、2023年の905件(過去最多)に次いで、過去2番目に多い数値を記録した」とし、特にサンホセ州・リモン州・プンタレナス州で麻薬組織が絡む殺人事件が増加していると説明している。2024年の犯罪統計(前年比)は、殺人880件(-2.8%)、強盗7,430件(-13.8%)、盗難(住宅・事務所・店舗)7,763件(-21.1%)、自動車盗4,696件(+5.2%)、スリ8,178件(-3.6%)、車上荒らし3,127件(-2.7%)で、全体件数は前年より6,042件(14%)増加している。
地域別では、サンホセ市中心部の歩行者天国(中央郵便局前・文化広場周辺)や中央市場周辺、コカコーラ地区でスリ・ひったくり・路上強盗が多発。市内中心部以外でも、けん銃・刃物を使った強盗のほか、信号待ちの車の窓ガラスを割って車内の荷物を奪う手口、タイヤをパンクさせて交換を手伝うふりをして盗む「タイヤパンク盗」が報告されている。ハコ・タマリンド・マヌエルアントニオ・モンテベルデといった有名観光地でも強盗・置き引き・ひったくりが発生しており、カリブ海地域(トルトゥゲーロ・マンサニージャ・プエルトビエホ)の宿泊施設でも強盗事件が報告されている。
「危険レベルが低い」ことと「犯罪が少ない」ことは別
コスタリカは危険情報のレベル区分ではレベル1にとどまるが、殺人件数は中南米地域の中でも上位に入りつつあると外務省は指摘している。麻薬組織間の抗争は場所や時間を問わず発生し、一般人が巻き込まれるケースも報告されている。訪問前には必ず外務省海外安全ホームページで最新の危険情報を直接確認し、貴重品管理や単独行動を避けるなどの基本的な防犯対策を徹底してほしい。
グアテマラとの比較
中米の格安留学地としてはグアテマラ・アンティグアの語学学校ATABAL(マンツーマン授業中心、週US$90前後〜のホームステイ)も選択肢になる。グアテマラは危険情報にレベル3の指定地域を持つ一方、コスタリカは危険情報のレベル区分としては国内差が小さい。ただし費用面では、Intercultura(コスタリカ)の週US$330〜がATABAL(グアテマラ)より高めの水準になる点は、比較検討の材料にしておきたい。
渡航前にどのレベルまで学んでおくべきか
マンツーマンに近い少人数制の授業を受ける機会が多い中米の語学学校では、渡航前にDELE A2〜B1相当の基礎を固めておくと、現地の会話練習の効果がより高まる。DELE A2はどのくらいのレベル?で目安を確認し、独学のロードマップに不安がある場合はスペイン語勉強法(初心者・独学)も参考にしてほしい。
よくある質問
Q. コスタリカ留学は「治安の良い中米の穴場」というのは本当ですか? A. 外務省海外安全ホームページの危険情報では、コスタリカ全域が最大でも「レベル1:十分注意」にとどまり、グアテマラやコロンビアのようなレベル2・3の指定地域が無い点は事実。ただし2024年の殺人事件数は統計史上2番目に多い水準で、麻薬組織関連の事件も増加傾向にある。「危険レベルの地域差が小さい」ことと「犯罪が少ない」ことは同じではなく、都市部での置き引き・スリなどの基本的な防犯対策は他の留学先と同様に必要。
Q. エレディアの語学学校の費用はどれくらいですか? A. Intercultura Costa Ricaの2026年公式料金では、20時間グループコースが週US$330(1〜4週目)〜US$280(5週目以降)。ホームステイは週US$225(2食付き)〜US$295(3食付き・個室バス付き)が目安。学校によって料金に幅があるため、必ず公式サイトで確認してほしい。
Q. ビザは必要ですか? A. 日本とコスタリカの間には査証免除協定があり、180日以内の観光・短期出張目的の滞在はビザ不要。ただし出国用の航空券を所持していないと入国を拒否される場合があるなど、コスタリカは入国管理が厳しめとされる。90日を超える語学留学の滞在資格については個別に確認してほしい。
出典
- 外務省 海外安全ホームページ「コスタリカ 危険・スポット・広域情報」(危険情報 2025年2月10日付)
- 外務省 海外安全ホームページ「コスタリカ 安全対策基礎データ」(更新日2025年5月13日)
- Intercultura Costa Rica(エレディア)公式サイト「Prices」
Sources
FAQ
- コスタリカ留学は「治安の良い中米の穴場」というのは本当ですか?
- 外務省海外安全ホームページの危険情報では、コスタリカ全域が最大でも「レベル1:十分注意」にとどまり、グアテマラやコロンビアのようなレベル2・3の指定地域が無い点は事実。ただし2024年の殺人事件数は統計史上2番目に多い水準で、麻薬組織関連の事件も増加傾向にある。危険レベルの地域差が小さいことと犯罪が少ないことは同じではなく、基本的な防犯対策は他の留学先と同様に必要。
- エレディアの語学学校の費用はどれくらいですか?
- Intercultura Costa Ricaの2026年公式料金では、20時間グループコースが週US$330(1〜4週目)〜US$280(5週目以降)。ホームステイは週US$225(2食付き)〜US$295(3食付き)が目安。学校によって料金に幅があるため、必ず公式サイトで確認してほしい。
- ビザは必要ですか?
- 日本とコスタリカの間には査証免除協定があり、180日以内の観光・短期出張目的の滞在はビザ不要。ただし出国用の航空券を所持していないと入国を拒否される場合があるなど入国管理は厳しめとされる。90日を超える語学留学の滞在資格については個別に確認してほしい。
本記事は教育目的の情報提供であり、ビザ・移民・法律に関する助言ではありません。手数料・ビザ制度・日程は変わるため、行動前に必ず記事内の公式リンクでご確認ください。