単語・フレーズ
中国語の数字の数え方・発音ガイド|0から億まで、声調変化つき

結論
中国語の数字は0〜10の10個を覚えれば、組み合わせだけで99まではすべて作れる。ただし「一百」を単純に「イーバイ」と読むと現地の発音とズレる場面が3つある。百・千の前では「一」はyì(第4声)に、万・億の前ではyí(第2声)に変わる——百/千と万/億で変化の向きが違う、という点は日本語の入門記事でしばしば省略されている。この記事はピンイン(声調記号つき)に加えて、二と两の使い分け、電話番号での「幺」読みまで、実際に数字を使うときに迷いやすい部分を丸ごと整理する。
この記事のポイント
- 0〜10の基本10個と「十+一の位」のパターンを覚えれば99まで作れる
- 「一百」「一千」はyì、「一万」「一億」はyí——百/千と万/億で「一」の声調変化の向きが違う(見落とされがちな最重要ポイント)
- 「2」は原則二(èr)。ただし量詞の直前・時刻・千/万/億の前では两(liǎng)に変わる
- 電話番号や部屋番号を1桁ずつ読み上げるときは「1」を幺(yāo)と読む習慣が定着している
0〜10:まずこの10個
| 数字 | 漢字 | ピンイン | メモ |
|---|---|---|---|
| 0 | 零 | líng | |
| 1 | 一 | yī | 単独で数える時・数字の最後に来る時は第1声のまま |
| 2 | 二 | èr | |
| 3 | 三 | sān | |
| 4 | 四 | sì | |
| 5 | 五 | wǔ | |
| 6 | 六 | liù | |
| 7 | 七 | qī | 電話番号では「一」と聞き間違えやすい音 |
| 8 | 八 | bā | |
| 9 | 九 | jiǔ | |
| 10 | 十 | shí |
11〜19:「十」+一の位
| 数字 | 漢字 | ピンイン |
|---|---|---|
| 11 | 十一 | shíyī |
| 12 | 十二 | shí'èr |
| 13 | 十三 | shísān |
| 14 | 十四 | shísì |
| 15 | 十五 | shíwǔ |
| 16 | 十六 | shíliù |
| 17 | 十七 | shíqī |
| 18 | 十八 | shíbā |
| 19 | 十九 | shíjiǔ |
十(shí)の後ろに一の位を続けるだけで作れる。ここでは声調変化は起きない——「十一」の「一」が第1声のまま(yī)なのは、数字の最後に来る「一」は変化しないという原則どおりだ。
20・30…90:きりのいい数
| 数字 | 漢字 | ピンイン |
|---|---|---|
| 20 | 二十 | èrshí |
| 30 | 三十 | sānshí |
| 40 | 四十 | sìshí |
| 50 | 五十 | wǔshí |
| 60 | 六十 | liùshí |
| 70 | 七十 | qīshí |
| 80 | 八十 | bāshí |
| 90 | 九十 | jiǔshí |
「20」は二十(èrshí)であって、两十とは言わない。两が使えるのは量詞の前・時刻・千/万/億の前だけ——詳しくは後半の「二と两の使い分け」で扱う。
21〜99の組み立て方
十の位+一の位を並べるだけで100までのすべての数字が作れる。例:
| 数字 | 漢字 | ピンイン |
|---|---|---|
| 21 | 二十一 | èrshíyī |
| 35 | 三十五 | sānshíwǔ |
| 48 | 四十八 | sìshíbā |
| 52 | 五十二 | wǔshí'èr |
| 67 | 六十七 | liùshíqī |
| 79 | 七十九 | qīshíjiǔ |
| 84 | 八十四 | bāshísì |
| 96 | 九十六 | jiǔshíliù |
百・千・万・億で必ず起きる声調変化(最重要)
| 数字 | 漢字 | ピンイン | メモ |
|---|---|---|---|
| 100 | 一百 | yìbǎi | 一は百の前でyì(第4声)に変わる |
| 200 | 两百 | liǎngbǎi | 口語では两百が最も自然。二百も誤りではない |
| 1,000 | 一千 | yìqiān | 千の前でも一はyì(第4声) |
| 2,000 | 两千 | liǎngqiān | |
| 10,000 | 一万 | yíwàn | 万の前だけ一はyí(第2声)に変わる。繁体字は「萬」 |
| 20,000 | 两万 | liǎngwàn | |
| 100,000 | 十万 | shíwàn | |
| 1,000,000 | 一百万 | yìbǎiwàn | |
| 100,000,000 | 一亿 | yíyì | 億の前も一はyí(第2声)。繁体字は「億」 |
「一」の声調変化は、百/千と万/億で向きが違う
一の声調変化は「一の直後に来る音がどの声調か」で決まる(変化のしくみそのものは声調変化(トーン・サンディ)の基礎で練習できる)。百(bǎi)・千(qiān)は第4声ではないため一はyì(第4声)になり、「一百」はyìbǎi、「一千」はyìqiān。ところが万(wàn)と億(亿・yì)は第4声のため、一はyí(第2声)になり「一万」はyíwàn、「一億」はyíyì——百・千と万・億で一の変わり方が逆向きという点が、日本語話者向けの解説でしばしば抜け落ちている。
簡体字と繁体字では書き方だけが変わり、発音は同じ:万→繁体字は萬、亿→繁体字は億、两→繁体字は兩。台湾で書かれた数字を読むときは字体の違いだけ意識すればよい。
大きい数の作り方と「零」の入れる/入れないルール
| 数字 | 漢字 | ピンイン | メモ |
|---|---|---|---|
| 101 | 一百零一 | yìbǎi líng yī | 十の位が0になるので零は省略できない |
| 110 | 一百一十 | yìbǎiyīshí | 口語では最後の十を省略し「一百一」と言うことが多い |
| 120 | 一百二十 | yìbǎi'èrshí | 口語では「一百二」 |
| 999 | 九百九十九 | jiǔbǎi jiǔshíjiǔ | |
| 1,500 | 一千五百 | yìqiān wǔbǎi | 口語では「一千五」 |
| 9,999 | 九千九百九十九 | jiǔqiān jiǔbǎi jiǔshíjiǔ |
途中の位がちょうど0になるとき(101の十の位など)は零(líng)を省略できない——零を抜くと違う数字に聞こえてしまう。一方、末尾がちょうど十の倍数(110・120など)のときは、話し言葉に限って最後の十を省略できる。書き言葉やフォーマルな場面では省略しない形が無難。
二と两の使い分け——数える時に必ずつまずくポイント
| 例 | 漢字 | ピンイン | 意味 |
|---|---|---|---|
| 2つ(量詞の前) | 两个 | liǎng ge | 量詞の直前は必ず两 |
| 2時 | 两点 | liǎng diǎn | 時刻は「二点」ではなく「两点」 |
| 2回 | 两次 | liǎng cì | |
| 2日間 | 两天 | liǎng tiān | |
| お二人(丁寧) | 两位 | liǎng wèi | |
| 22 | 二十二 | èrshí'èr | 十の位・一の位は常に二。「两十两」とは言わない |
原則はシンプルで、「量詞(数える単位)の直前」「時刻」「千・万・億の前」は两、それ以外(十の位・一の位、序数、単純な計算)は二を使う。序数の「第二」(次の章で扱う)も两ではなく二になる代表例だ。
電話番号・部屋番号は「幺」と「洞」
| 漢字 | ピンイン | 用途 | メモ |
|---|---|---|---|
| 幺 | yāo | 電話番号・部屋番号など数字を1桁ずつ読む時の「1」 | 七(qī)との聞き間違いを避けるための慣用読み |
| 洞 | dòng | 同じ場面での「0」(無線交信由来) | 日常の電話番号読み上げでは今も零(líng)の方がよく使われる |
数字をひとつずつ読み上げる場面(電話番号・部屋番号・バスの系統番号など)では、「1」をyī(一)ではなくyāo(幺)と読む慣用が広く定着している。例えば携帯電話番号「138-1234-5678」なら「yāo sān bā, yāo èr sān sì, wǔ liù qī bā」のように読む——1がすべて幺に置き換わる点に注目。「0」を洞(dòng)と読む習慣も同じ無線交信由来だが、こちらは今もやや軍事・業務無線寄りの響きが残り、日常会話では零(líng)のままのことが多い。
序数(順番を表す数字)
| 漢字 | ピンイン | 意味 |
|---|---|---|
| 第一 | dìyī | 1番目 |
| 第二 | dì'èr | 2番目 |
| 第三 | dìsān | 3番目 |
| 第十 | dìshí | 10番目 |
序数の「一」は文末に来る「一」と同じ扱いで第1声のまま——「第一」はdìyīであって、dìyíにはならない。
日付・年齢・値段——実際の場面での数字
| 例 | 漢字 | ピンイン | メモ |
|---|---|---|---|
| 2026年 | 二〇二六年 | èr líng èr liù nián | 年は英語のように「にせんにじゅうろく」とまとめず、1桁ずつ読む |
| 7月17日 | 七月十七日 | qī yuè shíqī rì | 月日は逆に「数える」形で読む |
| 25歳 | 二十五岁 | èrshíwǔ suì | 年齢は十の位・一の位とも二 |
| 3.5元 | 三块五 | sān kuài wǔ | 元は口語で块、0.1元単位は角ではなく毛。文脈でわかれば毛は省略されることも多い |
明日から使える3ステップ
- まず0〜10と、その組み合わせ(11〜99)を声に出して練習する
- 百・千と万・億で「一」の変わり方が逆向きになることを、この記事の表で確認しながら反復する
- 挨拶や旅行の場面別フレーズにも数字は必ず出てくるので、挨拶フレーズ28選や台湾旅行フレーズ28選と合わせてフラッシュカードで定着させる
- 数字は台湾での商談・値段交渉・電話番号のやりとりなど実務の随所で使う基礎でもある。学習を留学・就職まで接続したい人は台湾留学・台湾就職ディレクトリや台湾で働く日本人のリアルも参考に
よくある質問
Q. 「一」はyī・yì・yíのどれで読めばいいですか? A. 単独で数える時、または数字の最後(十一の「一」、第一の「一」など)はyī(第1声)のまま。直後の音が第4声ではない百・千の前ではyì(第4声)、直後が第4声の万・億の前ではyí(第2声)に変わる。
Q. 「2」は二と两、どちらを使えばいいですか? A. 量詞(〜個・〜本など数える単位)の直前、時刻、千・万・億の前は两。それ以外——十の位・一の位、序数(第二など)、単純な計算——は二を使う。
Q. 電話番号を読み上げる時、なぜ「1」を幺と言うのですか? A. 一(yī)は七(qī)と聞き間違えやすいため、電話番号や部屋番号など数字を1つずつ読み上げる場面では幺(yāo)と読む慣用が広く定着している。0を洞(dòng)と読む慣用も同じ無線交信由来だが、日常の電話番号読み上げでは今も零(líng)がよく使われる。
出典
- Wikipedia「Tone sandhi」
- East Asia Student「Mandarin Tone Change Rules (Tone Sandhi)」
- Kong Long Mandarin「The verdict on two and two hundred in Chinese — 两 vs 二」
- DigMandarin「The Major Differences Between 两(liǎng) and 二(èr)」
- ForeignNumbers「Chinese Phone Numbers: How They Work & How to Say Them」
- Chinese Grammar Wiki (AllSetLearning)「Counting money」
FAQ
- 「一」はyī・yì・yíのどれで読めばいいですか?
- 単独で数える時、または数字の最後(十一の「一」、第一の「一」など)はyī(第1声)のまま。直後の音が第4声ではない百・千の前ではyì(第4声)、直後が第4声の万・億の前ではyí(第2声)に変わる。
- 「2」は二と两、どちらを使えばいいですか?
- 量詞(〜個・〜本など数える単位)の直前、時刻、千・万・億の前は两。それ以外——十の位・一の位、序数(第二など)、単純な計算——は二を使う。
- 電話番号を読み上げる時、なぜ「1」を幺と言うのですか?
- 一(yī)は七(qī)と聞き間違えやすいため、電話番号や部屋番号など数字を1つずつ読み上げる場面では幺(yāo)と読む慣用が広く定着している。0を洞(dòng)と読む慣用も同じ無線交信由来だが、日常の電話番号読み上げでは今も零(líng)がよく使われる。
本記事は教育目的の情報提供であり、ビザ・移民・法律に関する助言ではありません。手数料・ビザ制度・日程は変わるため、行動前に必ず記事内の公式リンクでご確認ください。