単語・フレーズ

中国語の数字の数え方・発音ガイド|0から億まで、声調変化つき

数字の計算に使われる中国の算盤(そろばん)
Felix Winkelnkemper / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commons)

結論

中国語の数字は0〜10の10個を覚えれば、組み合わせだけで99まではすべて作れる。ただし「一百」を単純に「イーバイ」と読むと現地の発音とズレる場面が3つある。百・千の前では「一」はyì(第4声)に、万・億の前ではyí(第2声)に変わる——百/千と万/億で変化の向きが違う、という点は日本語の入門記事でしばしば省略されている。この記事はピンイン(声調記号つき)に加えて、二と两の使い分け、電話番号での「幺」読みまで、実際に数字を使うときに迷いやすい部分を丸ごと整理する。

この記事のポイント

- 0〜10の基本10個と「十+一の位」のパターンを覚えれば99まで作れる

- 「一百」「一千」はyì、「一万」「一億」はyí——百/千と万/億で「一」の声調変化の向きが違う(見落とされがちな最重要ポイント)

- 「2」は原則二(èr)。ただし量詞の直前・時刻・千/万/億の前では两(liǎng)に変わる

- 電話番号や部屋番号を1桁ずつ読み上げるときは「1」を幺(yāo)と読む習慣が定着している

0〜10:まずこの10個

数字漢字ピンインメモ
0líng
1単独で数える時・数字の最後に来る時は第1声のまま
2èr
3sān
4
5
6liù
7電話番号では「一」と聞き間違えやすい音
8
9jiǔ
10shí

11〜19:「十」+一の位

数字漢字ピンイン
11十一shíyī
12十二shí'èr
13十三shísān
14十四shísì
15十五shíwǔ
16十六shíliù
17十七shíqī
18十八shíbā
19十九shíjiǔ

十(shí)の後ろに一の位を続けるだけで作れる。ここでは声調変化は起きない——「十一」の「一」が第1声のまま(yī)なのは、数字の最後に来る「一」は変化しないという原則どおりだ。

20・30…90:きりのいい数

数字漢字ピンイン
20二十èrshí
30三十sānshí
40四十sìshí
50五十wǔshí
60六十liùshí
70七十qīshí
80八十bāshí
90九十jiǔshí

「20」は二十(èrshí)であって、两十とは言わない。两が使えるのは量詞の前・時刻・千/万/億の前だけ——詳しくは後半の「二と两の使い分け」で扱う。

21〜99の組み立て方

十の位+一の位を並べるだけで100までのすべての数字が作れる。例:

数字漢字ピンイン
21二十一èrshíyī
35三十五sānshíwǔ
48四十八sìshíbā
52五十二wǔshí'èr
67六十七liùshíqī
79七十九qīshíjiǔ
84八十四bāshísì
96九十六jiǔshíliù

百・千・万・億で必ず起きる声調変化(最重要)

数字漢字ピンインメモ
100一百yìbǎi一は百の前でyì(第4声)に変わる
200两百liǎngbǎi口語では两百が最も自然。二百も誤りではない
1,000一千yìqiān千の前でも一はyì(第4声)
2,000两千liǎngqiān
10,000一万yíwàn万の前だけ一はyí(第2声)に変わる。繁体字は「萬」
20,000两万liǎngwàn
100,000十万shíwàn
1,000,000一百万yìbǎiwàn
100,000,000一亿yíyì億の前も一はyí(第2声)。繁体字は「億」

「一」の声調変化は、百/千と万/億で向きが違う

一の声調変化は「一の直後に来る音がどの声調か」で決まる(変化のしくみそのものは声調変化(トーン・サンディ)の基礎で練習できる)。百(bǎi)・千(qiān)は第4声ではないため一はyì(第4声)になり、「一百」はyìbǎi、「一千」はyìqiān。ところが万(wàn)と億(亿・yì)は第4声のため、一はyí(第2声)になり「一万」はyíwàn、「一億」はyíyì——百・千と万・億で一の変わり方が逆向きという点が、日本語話者向けの解説でしばしば抜け落ちている。

簡体字と繁体字では書き方だけが変わり、発音は同じ:万→繁体字は萬、亿→繁体字は億、两→繁体字は兩。台湾で書かれた数字を読むときは字体の違いだけ意識すればよい。

大きい数の作り方と「零」の入れる/入れないルール

数字漢字ピンインメモ
101一百零一yìbǎi líng yī十の位が0になるので零は省略できない
110一百一十yìbǎiyīshí口語では最後の十を省略し「一百一」と言うことが多い
120一百二十yìbǎi'èrshí口語では「一百二」
999九百九十九jiǔbǎi jiǔshíjiǔ
1,500一千五百yìqiān wǔbǎi口語では「一千五」
9,999九千九百九十九jiǔqiān jiǔbǎi jiǔshíjiǔ

途中の位がちょうど0になるとき(101の十の位など)は零(líng)を省略できない——零を抜くと違う数字に聞こえてしまう。一方、末尾がちょうど十の倍数(110・120など)のときは、話し言葉に限って最後の十を省略できる。書き言葉やフォーマルな場面では省略しない形が無難。

二と两の使い分け——数える時に必ずつまずくポイント

漢字ピンイン意味
2つ(量詞の前)两个liǎng ge量詞の直前は必ず两
2時两点liǎng diǎn時刻は「二点」ではなく「两点」
2回两次liǎng cì
2日間两天liǎng tiān
お二人(丁寧)两位liǎng wèi
22二十二èrshí'èr十の位・一の位は常に二。「两十两」とは言わない

原則はシンプルで、「量詞(数える単位)の直前」「時刻」「千・万・億の前」は两、それ以外(十の位・一の位、序数、単純な計算)は二を使う。序数の「第二」(次の章で扱う)も两ではなく二になる代表例だ。

電話番号・部屋番号は「幺」と「洞」

漢字ピンイン用途メモ
yāo電話番号・部屋番号など数字を1桁ずつ読む時の「1」七(qī)との聞き間違いを避けるための慣用読み
dòng同じ場面での「0」(無線交信由来)日常の電話番号読み上げでは今も零(líng)の方がよく使われる

数字をひとつずつ読み上げる場面(電話番号・部屋番号・バスの系統番号など)では、「1」をyī(一)ではなくyāo(幺)と読む慣用が広く定着している。例えば携帯電話番号「138-1234-5678」なら「yāo sān bā, yāo èr sān sì, wǔ liù qī bā」のように読む——1がすべて幺に置き換わる点に注目。「0」を洞(dòng)と読む習慣も同じ無線交信由来だが、こちらは今もやや軍事・業務無線寄りの響きが残り、日常会話では零(líng)のままのことが多い。

序数(順番を表す数字)

漢字ピンイン意味
第一dìyī1番目
第二dì'èr2番目
第三dìsān3番目
第十dìshí10番目

序数の「一」は文末に来る「一」と同じ扱いで第1声のまま——「第一」はdìyīであって、dìyíにはならない。

日付・年齢・値段——実際の場面での数字

漢字ピンインメモ
2026年二〇二六年èr líng èr liù nián年は英語のように「にせんにじゅうろく」とまとめず、1桁ずつ読む
7月17日七月十七日qī yuè shíqī rì月日は逆に「数える」形で読む
25歳二十五岁èrshíwǔ suì年齢は十の位・一の位とも二
3.5元三块五sān kuài wǔ元は口語で块、0.1元単位は角ではなく毛。文脈でわかれば毛は省略されることも多い

明日から使える3ステップ

  1. まず0〜10と、その組み合わせ(11〜99)を声に出して練習する
  2. 百・千と万・億で「一」の変わり方が逆向きになることを、この記事の表で確認しながら反復する
  3. 挨拶や旅行の場面別フレーズにも数字は必ず出てくるので、挨拶フレーズ28選台湾旅行フレーズ28選と合わせてフラッシュカードで定着させる
  4. 数字は台湾での商談・値段交渉・電話番号のやりとりなど実務の随所で使う基礎でもある。学習を留学・就職まで接続したい人は台湾留学・台湾就職ディレクトリ台湾で働く日本人のリアルも参考に

よくある質問

Q. 「一」はyī・yì・yíのどれで読めばいいですか? A. 単独で数える時、または数字の最後(十一の「一」、第一の「一」など)はyī(第1声)のまま。直後の音が第4声ではない百・千の前ではyì(第4声)、直後が第4声の万・億の前ではyí(第2声)に変わる。

Q. 「2」は二と两、どちらを使えばいいですか? A. 量詞(〜個・〜本など数える単位)の直前、時刻、千・万・億の前は两。それ以外——十の位・一の位、序数(第二など)、単純な計算——は二を使う。

Q. 電話番号を読み上げる時、なぜ「1」を幺と言うのですか? A. 一(yī)は七(qī)と聞き間違えやすいため、電話番号や部屋番号など数字を1つずつ読み上げる場面では幺(yāo)と読む慣用が広く定着している。0を洞(dòng)と読む慣用も同じ無線交信由来だが、日常の電話番号読み上げでは今も零(líng)がよく使われる。

出典

  • Wikipedia「Tone sandhi」
  • East Asia Student「Mandarin Tone Change Rules (Tone Sandhi)」
  • Kong Long Mandarin「The verdict on two and two hundred in Chinese — 两 vs 二」
  • DigMandarin「The Major Differences Between 两(liǎng) and 二(èr)」
  • ForeignNumbers「Chinese Phone Numbers: How They Work & How to Say Them」
  • Chinese Grammar Wiki (AllSetLearning)「Counting money」

FAQ

「一」はyī・yì・yíのどれで読めばいいですか?
単独で数える時、または数字の最後(十一の「一」、第一の「一」など)はyī(第1声)のまま。直後の音が第4声ではない百・千の前ではyì(第4声)、直後が第4声の万・億の前ではyí(第2声)に変わる。
「2」は二と两、どちらを使えばいいですか?
量詞(〜個・〜本など数える単位)の直前、時刻、千・万・億の前は两。それ以外——十の位・一の位、序数(第二など)、単純な計算——は二を使う。
電話番号を読み上げる時、なぜ「1」を幺と言うのですか?
一(yī)は七(qī)と聞き間違えやすいため、電話番号や部屋番号など数字を1つずつ読み上げる場面では幺(yāo)と読む慣用が広く定着している。0を洞(dòng)と読む慣用も同じ無線交信由来だが、日常の電話番号読み上げでは今も零(líng)がよく使われる。
TOBIRA編集部
  • HSK指導経験
  • 台湾/中国留学サポート経験
  • 第二言語習得論(SLA)にもとづく編集方針

HSK対策と台湾・中国留学の一次情報にこだわり、第二言語習得論(SLA)にもとづく学習設計を行う編集部。

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