学習ロードマップ

CEFR×HSKで学ぶ、ゼロから中華圏へ

A1入门からC1到達まで、5段階の道のり。各段階のCan-do目標・高頻度語彙・学習法(第二言語習得論にもとづく)・対応HSK級を示します。上から順に進めば、迷わず前に進めます。

  1. A1 入门 — ピンインと声調の土台づくり

    ピンインの読み方と四声(四つの声調)の基礎を固める段階。中国語学習は「発音を後回しにする」と後で必ずつまずきます。ここでの土台が、この先すべての伸びの速度を決めます。

    Can-do目標
    自己紹介ができる/簡単な挨拶・数字・日付が分かる/ピンインを見てだいたい正しく発音できる
    高頻度語彙
    超高頻度語 500〜1,000語(日常の基本動詞・身の回りの名詞から)
    推奨学習法
    理解可能なインプット(i+1, Krashen)を毎日少量。まず四声の聞き分け・発音を徹底し、なんとなくの自己流発音に固まらないようにする。完璧な文法より「聞いて分かる」を優先。漢字は日本語話者の最大の強み——意味は最初から見当がつくぶん、声調とピンインに学習時間を多めに配分すると伸びが早い。
    対応試験
    HSK1級〜2級が目安。中検は準4級〜4級。

    レッスン記事は準備中です。近日公開。

  2. A2 基礎固め — チャンクで話し始める

    短い文で日常のやりとりができるようになる段階。単語を1個ずつ覚えるのをやめ、「よく使う言い回し(チャンク)」で覚え始めます。

    Can-do目標
    買い物・道案内・簡単な予定調整ができる/短いメッセージ(WeChat・LINE)が書ける/ゆっくりなら電話の要件が分かる
    高頻度語彙
    高頻度語 1,000〜2,000語(HSK3級の目安=約600語をこの中で通過点として通過)
    推奨学習法
    チャンク学習(定型表現)を主役に、単語単体の暗記から卒業。声調の聞き分け練習を継続し、耳と口をつなぐ。SRS(間隔反復)で語彙・フレーズの定着を仕組み化する。
    対応試験
    HSK2級〜3級が目安。中検は4級〜3級。

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  3. B1 独り立ち — 自分の言葉で話す

    テンプレートを離れ、自分の考えを自分の文で組み立てられるようになる段階。ここから「理解できる」から「伝えられる」への転換が始まります。

    Can-do目標
    身近な話題について理由つきで意見が言える/台湾・中国旅行で大半の場面に対応できる/友人・仕事相手と自然な会話が続く
    高頻度語彙
    高頻度語 2,000〜3,000語(日常会話カバー率はこの帯でほぼ頭打ちになり、以降は専門・場面語彙が伸びを作る)
    推奨学習法
    アウトプット仮説(Swain)を強く意識:話す・書くタスクを毎回セットにする。声調・発音の精度を上げつつ、間隔反復で長文の中の語彙も回す。文法は「気づき」中心の短い解説+大量インプットで補強。
    対応試験
    HSK3級〜4級が目安。中検は3級〜2級。

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  4. B2 実戦 — 現地で通じる

    台湾・中国での留学や仕事の現場に実際に立つ段階。教室中国語ではなく、初対面の相手・面接官・同僚に通じる中国語を仕上げます。

    Can-do目標
    面接や商談で自分の意見を筋道立てて説明できる/授業や会議の内容を要約できる/ネイティブ同士の会話にある程度ついていける
    高頻度語彙
    高頻度語 3,000〜5,000語+自分の専門分野の語彙(学業・職種に応じて選択的に拡張)
    推奨学習法
    実戦形式のアウトプット(模擬面接・プレゼン・ディスカッション)を中心に。理想のL2自己(Dörnyei)=「台湾・中国で働く/学ぶ自分」を具体的に描き、動機づけを出口(§6)に結びつける。
    対応試験
    HSK4級〜5級が目安。中検は準1級前後。就職で中国語力を示すなら、この帯からが一つの目安。

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  5. C1 到達 — プロフェッショナルとして

    抽象的な議論・専門分野の文献・微妙なニュアンスまで扱える最終段階。ネイティブに近い自然さで、仕事や学業の第一線に立てるレベルです。

    Can-do目標
    専門分野の文章を正確に読み書きできる/議論で反論・交渉ができる/ニュアンスや皮肉を含む会話が理解できる
    高頻度語彙
    高頻度語 5,000語以上+専門語彙。この段階からは量より「使い分けの精度」が伸びの中心。
    推奨学習法
    明示学習(文法・語法の精密な確認)と大量の暗示学習(多読・多聴)を併用。アウトプットは長文作文・専門的なプレゼンへ。学習ペースは維持フェーズへ移行してよい。
    対応試験
    HSK5級〜6級が目安。上位を目指すならHSK7〜9級。中検は1級前後。難関の専門職・大学院はこの帯を要求することが多い。

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