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メキシコの危険地域はどこ?外務省の危険情報で分かる州別リスクと安全対策【2026年】

メキシコシティの中心部にそびえるラティノアメリカーナ・タワーと市街地の眺め
Carlos Valenzuela (Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0)

結論

メキシコは国土全体が同じ危険度ではありません。外務省海外安全ホームページの危険情報(2026年4月8日時点)によると、ゲレロ州チルパンシンゴ市及びその周辺地域が最も高い「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」に指定されている一方、首都メキシコ市、カンクンなどのあるキンタナ・ロー州、ロス・カボス、グアナファト市(州南部の一部地域を除く)、グアダラハラ(州南部の一部地域を除く)といった観光・留学で人気のエリアの多くは「レベル1:十分注意してください」にとどまっています。タマウリパス州やハリスコ州南部の一部などは「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」です。「メキシコは危険だから全土NG」ではなく、「州・地域ごとに調べる」ことが最初の一歩になります。

この記事のポイント

- 2026年4月8日時点でレベル3(渡航中止勧告)はゲレロ州チルパンシンゴ市周辺のみ

- レベル2(不要不急の渡航中止)はタマウリパス州、ハリスコ州南部の一部、グアナファト州南部の一部、ゲレロ州の残りの地域、コリマ州、サカテカス州、シナロア州、チワワ州フアレス市、バハ・カリフォルニア州ティファナ市、ミチョアカン州の一部

- メキシコ市、メキシコ州、カンクン方面(キンタナ・ロー州)、ロス・カボス、グアナファト市中心部、グアダラハラ中心部などはレベル1(十分注意)

- 危険情報は変動する。訪問・滞在前に必ず外務省の最新情報を確認すること

- 犯罪発生率は全国的に高い水準にあり、レベル1の地域でも強盗・スリ・誘拐への警戒は必要

危険情報のレベルとは

外務省の危険情報は、渡航・滞在の目安として4段階で示されます。

レベル意味
レベル1十分注意してください
レベル2不要不急の渡航は止めてください
レベル3渡航は止めてください(渡航中止勧告)
レベル4退避してください。渡航は止めてください(退避勧告)

2026年4月8日時点のメキシコにはレベル4の指定地域はなく、最も高いのはゲレロ州チルパンシンゴ市周辺のレベル3です。

州別の危険レベル一覧(2026年4月8日時点)

外務省海外安全ホームページ「メキシコ 危険・スポット・広域情報」の記載にもとづく、2026年4月8日時点の州・地域別レベルです。この情報は今後変更される可能性があるため、必ず外務省の最新ページで確認してください。

レベル対象州・地域
レベル3(渡航中止勧告)ゲレロ州チルパンシンゴ市及びその周辺地域
レベル2(不要不急の渡航中止)タマウリパス州/ハリスコ州トマトラン市とチャパラ湖等を含む南部地域/グアナファト州セラヤ市とサラマンカ市を含む南部地域/ゲレロ州(チルパンシンゴ市周辺・タスコ市を除く)/コリマ州/サカテカス州/シナロア州/チワワ州フアレス市/バハ・カリフォルニア州ティファナ市/ミチョアカン州(一部地域を除く)
レベル1(十分注意)イダルゴ州/オアハカ州/カンペチェ州/キンタナ・ロー州(カンクン等)/グアナファト州(上記南部地域を除く=グアナファト市中心部を含む)/ゲレロ州タスコ市/サン・ルイス・ポトシ州/ソノラ州/タバスコ州/チアパス州/チワワ州(フアレス市を除く)/ヌエボ・レオン州/バハ・カリフォルニア州(ティファナ市を除く)/バハ・カリフォルニア・スル州ラ・パス市及びロス・カボス/ハリスコ州(上記南部地域を除く=グアダラハラ中心部を含む)/プエブラ州/ベラクルス州/ミチョアカン州の一部地域/メキシコ市/メキシコ州/モレロス州

「州」で語れない地域もある

グアナファト州とハリスコ州は、州内でも地域によってレベルが分かれています。グアナファト州はセラヤ市・サラマンカ市を含む南部の一部がレベル2で、州都グアナファト市を含むそれ以外はレベル1。ハリスコ州はトマトラン市とチャパラ湖周辺を含む南部の一部がレベル2で、州都グアダラハラを含むそれ以外はレベル1です。「州名」だけで判断せず、目的地の市区町村単位で外務省の地図を確認してください。

なぜ最近レベルが引き上げられたのか

2026年4月8日の更新では、次の2地域がレベル2に引き上げられました。

  • タマウリパス州:犯罪組織の活動が活発で、無差別の暴力事件や誘拐事件が発生しており、治安が非常に不安定になっているため。
  • ハリスコ州トマトラン市とチャパラ湖等を含む南部地域:犯罪組織間の勢力争いが活発で、2026年2月に犯罪組織の最高幹部が殺害されたことを機に、州内外で犯罪組織による報復が発生したため。

危険レベルは政治・治安情勢の変化に応じて随時見直されます。渡航・留学・赴任の直前には必ず最新情報を確認してください。

全国的な犯罪動向(外務省「安全対策基礎データ」より)

外務省の安全対策基礎データ(2026年2月9日更新)は、メキシコの犯罪発生状況について次のように説明しています。

  • 2015年以降、各種犯罪は増加傾向にあり、2025年の総犯罪件数は約202万件で、過去最高を記録した2023年と同水準の高い値
  • 殺人件数は2022年27,241件、2023年26,123件、2024年26,266件と高止まりしていたが、2024年10月に就任したシェインバウム大統領の治安対策が功を奏し、政府発表では大きく減少したとされる。ただし外務省は「それでも依然として高い値であり、日本の約19倍の数値」と説明している
  • 誘拐は2025年に治安当局発表で459件。ただし被害者が報復を恐れて通報しないケースも多く、実際の発生件数はさらに多いと推測されるとされる
  • 犯罪組織同士、または犯罪組織対治安当局の銃撃戦が頻発しており、リゾート地やショッピングモールなど市民の集まる場所でも発砲事件が起きている

これらはメキシコ全土の集計であり、前章の通り危険度には大きな地域差があります。

外務省が案内する具体的な安全対策

外務省海外安全ホームページ「メキシコ 安全対策基礎データ」に案内されている防犯対策の要点です。

基本の「安全のための3原則」

  • 目立たない:高級車・高価な貴金属など、裕福に見える格好を避ける
  • 用心を怠らない:最新の治安情報を収集し、危険な場所に近づかない
  • 行動を予知されない:毎日同じ時間・同じ経路で行動しない(パターン化を避ける)

交通機関別の注意点

交通手段外務省の案内
タクシー無線タクシー・空港タクシーなど予約制を利用し、流し(リブレ)はできる限り避ける。特に夜間の単独利用は避ける
配車アプリ比較的安全とされるが、車両ナンバー・運転手の氏名や顔を確認し、運転手から提供される飲食物は受け取らない
メトロ・市営バス比較的安全だがスリ・置引きが多いため、所持品は体の前で抱えるなど常に注意する
長距離バス昼間の直行一等バスを利用する。深夜の山間部での強盗被害の報告がある
小型乗合バス(ペセロ等)ドアが常に開いた状態の車両は強盗犯が侵入しやすいため、利用を避けるのが望ましい
地下鉄スリが多発。ラッシュ時・夜間の利用は避ける

誘拐対策として特に案内されている点

外務省は、身代金目的の誘拐に加え、短時間拘束してATMで現金を引き出させる「短時間誘拐(特急誘拐)」、実際には誘拐せず家族に金銭を要求する「偽装誘拐(バーチャル誘拐)」もあると案内しています。対策として、行動パターンを固定しない、SNSで行動予定を安易に発信しない、流しのタクシーや無許可タクシーを利用しない、といった点が挙げられています。

空港での注意点

貴重品は預け荷物ではなく手荷物として機内に持ち込むこと、空港からの移動は徒歩や公共交通機関を避けて空港タクシー等を利用することが案内されています。警察官や空港職員を名乗る人物から金銭を要求されるトラブルの報告もあり、身に覚えがない場合は「大使館に連絡する」と伝えて毅然と拒否するよう案内されています。

この情報とあわせて確認したいこと

危険レベルは頻繁に更新されます。渡航・留学・赴任が具体化したら、外務省海外安全ホームページで最新の危険情報を必ず確認し、3か月以上の滞在なら在留届、短期滞在なら「たびレジ」への登録も検討してください。メキシコでの暮らし方・生活面の注意点はメキシコの治安・生活|日本人が知っておきたい基本に、留学先としての基本情報はメキシコ留学の基本に、駐在・現地採用のリアルはメキシコで働く日本人の現実にまとめています。緊急時に現地の警察・大使館とやり取りする場面を想定すると、基礎的なスペイン語力があるだけでも心理的な余裕は変わってきます。渡航前に基礎を固めたい場合はスペイン語学習の始め方も参考にしてください。

よくある質問

Q. メキシコ全土が危険というのは本当ですか? A. いいえ。2026年4月8日時点で外務省がレベル3(渡航中止勧告)としているのはゲレロ州チルパンシンゴ市周辺のみです。首都メキシコ市やカンクン方面、ロス・カボスなど主要な観光・留学エリアの多くはレベル1(十分注意)にとどまっています。ただし国全体として犯罪発生率は高水準にあるため、レベル1の地域でも基本的な防犯対策は必要です。

Q. メキシコ市(メキシコシティ)自体は危険ですか? A. 外務省の危険情報ではメキシコ市はレベル1(十分注意)に区分されています。ただし大都市である以上、スリ・置引き・タクシーがらみのトラブルなどの犯罪は発生しており、外務省が案内する防犯対策(予約制タクシーの利用、貴重品を見せない等)を徹底することが推奨されます。

Q. 危険情報はどのくらいの頻度で変わりますか? A. 治安情勢に応じて随時更新されます。この記事で紹介した2026年4月8日時点の情報も、タマウリパス州とハリスコ州南部の一部が同日付で引き上げられたばかりです。渡航・滞在の直前には必ず外務省海外安全ホームページで最新情報を確認してください。

Q. 一番大事な安全対策を1つ挙げるとしたら? A. 外務省が繰り返し強調しているのは「行動をパターン化しない」ことです。同じ時間・同じ経路での行動を避け、タクシーは流しでなく予約制を使う、SNSで行動予定を発信しない、といった基本を徹底することが、強盗・誘拐いずれのリスクも下げるとされています。

出典

  • 外務省 海外安全ホームページ「メキシコ 危険・スポット・広域情報(危険情報)」(2026年4月8日)
  • 外務省 海外安全ホームページ「メキシコ 安全対策基礎データ」(更新日2026年2月9日)

Sources

  1. 外務省 海外安全ホームページ-メキシコ 危険・スポット・広域情報(危険情報)
  2. 外務省 海外安全ホームページ-メキシコ 安全対策基礎データ

FAQ

メキシコ全土が危険というのは本当ですか?
いいえ。2026年4月8日時点で外務省がレベル3(渡航中止勧告)としているのはゲレロ州チルパンシンゴ市周辺のみです。首都メキシコ市やカンクン方面、ロス・カボスなど主要な観光・留学エリアの多くはレベル1(十分注意)にとどまっています。ただし国全体として犯罪発生率は高水準にあるため、レベル1の地域でも基本的な防犯対策は必要です。
メキシコ市(メキシコシティ)自体は危険ですか?
外務省の危険情報ではメキシコ市はレベル1(十分注意)に区分されています。ただし大都市である以上、スリ・置引き・タクシーがらみのトラブルなどの犯罪は発生しており、外務省が案内する防犯対策(予約制タクシーの利用、貴重品を見せない等)を徹底することが推奨されます。
危険情報はどのくらいの頻度で変わりますか?
治安情勢に応じて随時更新されます。この記事で紹介した2026年4月8日時点の情報も、タマウリパス州とハリスコ州南部の一部が同日付で引き上げられたばかりです。渡航・滞在の直前には必ず外務省海外安全ホームページで最新情報を確認してください。
一番大事な安全対策を1つ挙げるとしたら?
外務省が繰り返し強調しているのは「行動をパターン化しない」ことです。同じ時間・同じ経路での行動を避け、タクシーは流しでなく予約制を使う、SNSで行動予定を発信しない、といった基本を徹底することが、強盗・誘拐いずれのリスクも下げるとされています。
TOBIRA編集部
  • DELE/SIELE指導経験
  • 中南米留学サポート経験
  • 第二言語習得論(SLA)にもとづく編集方針

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