海外就職

DELE級の履歴書での書き方|正式表記・書く場所・アピールの仕方

ペンで書類に書き込む手元 — 履歴書・職務経歴書の作成をイメージした一枚
Springeragh (Wikimedia Commons, Public Domain)

結論

DELE級を履歴書・職務経歴書に書くときは、「DELE(Diplomas de Español como Lengua Extranjera)[級]取得(取得年月)」という正式名称+取得年月の形式で、「資格・免許」欄に記載するのが基本形になる。DELE B2がなぜ大学出願や就活で評価されやすいのかはDELE B2の難易度と目安で扱っているため、本記事ではその説明を繰り返さず、「どう書けば正しく伝わるか」という実務に絞って解説する。

この記事のポイント

- 正式な書き方は「DELE(Diplomas de Español como Lengua Extranjera)[級]取得(20XX年X月)」。TOEIC・英検の履歴書表記と同じ考え方(正式名称+取得年月)を当てはめればよい

- 書く場所は履歴書・職務経歴書の「資格・免許」欄。取得した年月の古い順に記載するのが基本ルール

- 複数の級を取得している場合、資格欄には最上位の級のみを書けば十分。取得の経緯や活用実績は自己PR欄で補足する

- 学習中・未取得の場合は「学習中」「受験予定」であることを正直に書く。ネイティブレベル等の誇張表現は避ける

正式な書き方:DELEの正式名称と表記フォーマット

DELE(スペイン語検定)は、正式には「Diplomas de Español como Lengua Extranjera」といい、スペインの教育・職業訓練省の名の下でインスティトゥト・セルバンテスが認定・運営する公式資格である。「DELE」という略称自体が広く通用してはいるが、履歴書では正式名称を併記しておくと採用担当者に伝わりやすい。

英検(実用英語技能検定)を履歴書に書く場合の慣例は「実用英語技能検定○級 合格(取得年月)」のように、正式名称+級+取得年月をセットで書くというものだ(TOEICのようにスコア制の資格は「TOEIC Listening & Reading公開テスト ○○○点(受験年月)」とスコアを明記する)。DELEも同じ考え方を当てはめて、次のように書くのが実務的にわかりやすい。

DELE(Diplomas de Español como Lengua Extranjera)B2 取得(2026年11月)

級だけを書くよりも「DELEが何の略か」を一度明記しておくことで、スペイン語に馴染みのない採用担当者にも資格の性質が伝わりやすくなる。取得年月は、DELEの合格証明書・成績通知に記載された日付を使う(西暦・和暦のどちらかに統一し、他の資格欄の記載と混在させない)。語学系の資格欄はどれも「正式名称+結果+取得年月」という同じ骨格になる。

資格資格欄での書き方の例
英検(実用英語技能検定)実用英語技能検定2級 合格(2024年10月)
TOEICTOEIC Listening & Reading公開テスト 850点(2025年3月)
DELEDELE(Diplomas de Español como Lengua Extranjera)B2 取得(2026年11月)

TOEICのようなスコア制の資格だけは「合格」ではなく点数を書く点が異なるが、DELEは英検と同じ合否判定方式なので「級+取得(合格)」の形式で揃えられる。

DELEには有効期限がない

DELE試験の費用・日程・申し込み方法でも触れているとおり、DELEは取得した資格に有効期限がない(インスティトゥト・セルバンテスの公式情報でも「vigencia indefinida(無期限の有効性)」と明記されている)。何年前に取得したものでも、資格自体が古くなったから書けない、ということにはならない。

どこに書くか:資格欄と自己PR欄の使い分け

DELEの級そのものは、履歴書・職務経歴書の「資格・免許」欄に、他の保有資格と同様、取得した年月の古い順に記載する。複数のDELE級を段階的に取得している場合(例:DELE B1取得後にDELE B2を取得)、資格欄には最上位の級のみを書けば十分——英検で2級と準1級の両方を持っている場合に上位級だけを書くのと同じ考え方だ。B1からB2への到達過程や、実際にどう使えるかという具体的なエピソードは、資格欄ではなく自己PR欄・志望動機欄で補足する。

自己PR欄でのアピールの仕方:応募先別の切り口

DELE級を取得した経緯や実力を自己PR欄でどう表現するかは、応募先によって力点を変えると伝わりやすい。

現地採用(メキシコ・スペイン等)を目指す場合

現地採用の求人では「実務で使えるレベルかどうか」が重視されやすい。DELE級を示すだけでなく、メキシコで働く日本人の現実で触れたような実務レベル(現地スタッフとのやり取り・業務メールの読み書き・電話対応など)を意識し、「DELE B2取得に加え、〇〇(学習・実務経験の具体例)を通じて実務で使えるレベルのスペイン語運用力を身につけた」のように、級と実務能力を結びつけて書くと説得力が増す。

日本国内でスペイン語求人に応募する場合

日本国内の求人(スペイン語を仕事に活かせる求人で扱った職種など)では、DELE級が「客観的に確認できるスペイン語力の証明」として機能する。実務経験がまだない場合でも、DELE級と学習の継続性(独学か、講座受講か等)を具体的に書くことで、ポテンシャルを示しやすくなる。

大学院出願・学術系の場合

スペイン語圏の大学院出願などでDELE B2以上が要件になる背景はDELE B2の難易度と目安で扱ったとおりで、この場合はDELE級そのものが出願要件を満たす証明書として機能する。自己PRでは、級の取得よりも「その級を使って何を学び、何を目指すか」という学術的な動機の記述に力点を置くとよい。

学習中・未取得の場合の正直な書き方

DELEをまだ取得していない、あるいは学習中の場合は、無理に「取得済み」と書かず、正直に学習段階を示すのが基本だ。

  • 受験予定がある場合:「DELE B1取得に向けて学習中(20XX年X月受験予定)」のように、目標級と受験時期を明記する
  • 学習中で受験時期が未定の場合:「スペイン語学習中(DELE B1相当を目標)」のように、目標水準だけでも示す
  • 避けたい表現:「スペイン語が得意」「ネイティブレベル」など、客観的な裏付けのない主観的な表現。DELE級やCEFRの目安に沿った記述の方が、採用担当者にとって判断材料になりやすい

よくある質問

Q. DELEを持っていないと履歴書に書けませんか? A. 取得していなくても、学習中であること自体を書くことはできる。「DELE B1取得に向けて学習中(20XX年X月受験予定)」のように、目標級と時期を明記すれば、ポテンシャルを示す材料になる。ただし取得していないものを「取得済み」と書くのは避けるべきだ。

Q. DELEはTOEICのように点数ではなく「合格」でいいですか? A. DELEは級(レベル)ごとの合否判定方式で、TOEICのようなスコア制ではない。そのため「B2 取得」のように、級名+取得(合格)と書けばよく、点数を書く必要はない。

Q. 履歴書と職務経歴書、どちらに書くべきですか? A. 資格・免許欄がある履歴書にはそのまま記載してよい。職務経歴書には資格欄に加えて、自己PR欄でDELE級を実務経験と結びつけて説明すると、より説得力が増す。

Q. 古いDELEの資格でも書いていいですか? A. 書いてよい。DELEには有効期限がなく、インスティトゥト・セルバンテスの公式情報でも無期限の有効性が明記されている。取得年月を正確に記載すれば、何年前に取得したものでも資格として記載できる。

出典

Sources

  1. Instituto Cervantes ¿Qué son los DELE?
  2. リクナビNEXT「英検は何級から履歴書に書ける? 正式名称や取得日の確認方法」

FAQ

DELEを持っていないと履歴書に書けませんか?
取得していなくても、学習中であること自体を書くことはできる。「DELE B1取得に向けて学習中(20XX年X月受験予定)」のように、目標級と時期を明記すれば、ポテンシャルを示す材料になる。ただし取得していないものを「取得済み」と書くのは避けるべきだ。
DELEはTOEICのように点数ではなく「合格」でいいですか?
DELEは級(レベル)ごとの合否判定方式で、TOEICのようなスコア制ではない。そのため「B2 取得」のように、級名+取得(合格)と書けばよく、点数を書く必要はない。
履歴書と職務経歴書、どちらに書くべきですか?
資格・免許欄がある履歴書にはそのまま記載してよい。職務経歴書には資格欄に加えて、自己PR欄でDELE級を実務経験と結びつけて説明すると、より説得力が増す。
古いDELEの資格でも書いていいですか?
書いてよい。DELEには有効期限がなく、インスティトゥト・セルバンテスの公式情報でも無期限の有効性が明記されている。取得年月を正確に記載すれば、何年前に取得したものでも資格として記載できる。
TOBIRA編集部
  • DELE/SIELE指導経験
  • 中南米留学サポート経験
  • 第二言語習得論(SLA)にもとづく編集方針

DELE/SIELE対策とスペイン語圏留学の一次情報にこだわり、第二言語習得論(SLA)にもとづく学習設計を行う編集部。

本記事は教育目的の情報提供であり、ビザ・移民・法律に関する助言ではありません。手数料・ビザ制度・日程は変わるため、行動前に必ず記事内の公式リンクでご確認ください。